「Striking Anew」作品コメント

えちからどっとねっと

(このページには盛大なネタバレが含まれます。ご注意ください。またここでまとめているコメントは旧webサイトに掲載当時のものをそのまま使用しています)

目次


vol.125「ウワサ」

 テーマ決めの後の批評会中に、思いついた作品。「Striking Anew」に載せた、最初の作品でもあります。3人の名前にも秘密があって、新谷、厨子、久美で、頭文字が「しずく」だったり。七不思議の内容は、自分の母校の高校であったことや、自分か過去書いた作品などが元ネタとなっています。いや、ストーリーに関わること以外は、ね。
 その時期は「世界リポート」を連載していた時期なので、台詞に「♪」が目立ちますね。あと、批評会で色々、リアルがないと言われてしまいましたが。その後Twitterで色々ありましたが。

vol.126「崩壊小説」

 元々テーマと関係なく書いていた冒頭を、これなら関連させられるかなぁと思って書いていった作品。まあ、二人が勝手に進めていったこともあって、「無理矢理テーマに絡めた感じ」と言われてしまいましたがね。提出時タイトルは「灯の奥の闇」。いいものが思い浮かばず中二的な、そのまんまなタイトルで出しましたが、Twitterで何となく「崩壊小説」と呼び始めたんですよね。水村美苗さんの「本格小説」をもじった感じです。内容的にもピッタリと思い、改題しました。

 ちなみにこの頃、一度決まったバイト先から「やっぱり採用は無かったことに」とされたので、その凹みとか、色々ここにぶちまけた気が。そうだ、今門コウ氏と何となく話していて、「登場人物がみんな死ぬようにしよう」とか考えたんだった。結局みんな、ではありませんでしたが。

学祭特別号2012「海へ向かう人間、陸へ向かうウナギ」

 「深海」というテーマを聞いて、真っ先に浮かんだのが前に書いた「Line」の設定でした。「Line」自体はwebで連載したものであることから載せられないので、内容をざくっとまとめ冒頭に置いた訳です。一応、セルフ二次創作という形になります。当時の主幹に可能かどうか聞いて、OKをもらった記憶があります。「Line」の二次創作という経緯上、PNは「愛知川香良洲」。これが次号の「ペンネームの混乱」につながっていくのです。

vol.127「トクホウ」

 この号に載せたエッセイで理由を書きましたが、「えちから」名義で小説を載せるのを終了させるにあたり、まとめ的な作品を書こうと思いました。「相棒」というテーマに合わせてW主人公とし、それぞれの立場で描写していこうとしましたが、片方しか載せられませんでしたね。ページの都合と、βパート未完成&編集までバイトが毎日入っていた、という事情もあります。

vol.127「ペンネームの混乱」

 ペンネームの変更(というより統一)に至った経緯が面白かったので、エッセイにまとめました。告知的な意味もありますね。しかし背景を説明するのに文研以外で出したものについて語らざるを得なかったので、「Striking Anew」読者に対しては判りにくく、すみませんでした。

vol.128「Five People」

 テーマ「たまご」を聞いたとき、最初に思いついたのは「3つのたまご」から「NHK」だったんですよね。まあさすがにそれを書いたら「どこにテーマが?」となりかねなかったので、「怪獣のたまご」ということになりました。結局NHK出てきましたが。ムダな知識を押し付けましたが。

 個人的には、NHK大阪のニュースセンターについて調べるのに時間をかけた気が。世界観としては「Line」世界となっており、名古屋での巨大ウナギ事件が収束して、しばらく経った後となります。

vol.130「青リンゴ」

 元々テーマ作品としては、鶴舞線の話を書こうとしていたのですが、ふとした帰り道、思考遊びをしていたなか思いついたネタが基となっています。「青色ペンキで塗ったリンゴ、これが本当の青リンゴ」ってのですね。作中の男性が渡したリンゴは、品種改良で作ったものですが。

 名前ネタについては、声優さんである悠木 碧さんの下の名前をどう読むか解らなかったことから。この方については「あおい」な訳なんですが、調べていると「みどり」などの読み方も出てきたのです。

vol.130「コトネアスター」

 1年前に書いたものを、とある事情で改稿し保管していたもの。「vol.130」は原稿不足だったので、手持ちのこれを出すことになった次第。なので正確には「えちから」で執筆したものですね。

 これは実際に見た風景を基に書いた作品。花は実際に咲いていませんでしたが。改稿後は具体的な地名も出していきましたね。作中で出したコンビニって、バイトの面接受けに行って落ちた所なんですよね。

 ふと1年後同じ場所を訪ねたとき、そこにはもう、プレートはありませんでした。なお最後に載せた写真は、舞台となった辺りにある歩道橋から、上社JCTを撮った写真になります。

学祭特別号2013「蛇の遣い」

 とりあえず、「コトネアスター」の主人公をもう一度登場させようと思っていました。あと、本山駅と星ヶ丘駅、上社駅、本郷駅は自分の小説の舞台として使われているんですよ。だから東山公園駅で何か作れないかな、と。一社駅と藤が丘駅についてはまた考えます。

 東山公園駅から平和公園までは実際に歩いて、その風景を確かめています。写真とか一杯撮りました。

 平和公園はお墓が集まる場所ということで、「机上詩同好会」(正確には「その後。」から)の2人を登場させました。そして「青リンゴ」の2人も使いたくなり、このような構成に。コトネが再び上社に行こうとする場面は、少々蛇足かもしれません。蛇だけに。

 タイトルは、仮タイトルがそのまま採用となりました。

学祭特別号2013「もうひとつの、はじまり」

 草稿段階でのCP2では、現在の第一章が2つに、そして旧第一章は2つに分かれていました。

 旧第一章は山下公園での出逢いまでを描いており、αパートが現在の第一章で使われています。そしてβパートが今回の作品の基となっているのです。恐るべきリサイクル精神。

 ただ今回作品として出すために、追加要素も加えています。カナが子ども警察という組織を知ったきっかけとか。建設途中の八白警察署というのは、「CP」、「The child police」という、中学時代に執筆した作品を構成し直す際のプロローグとして使う予定のエピソードでした。また中部中学校のシーンなども書き加えました。「CP2」の連載が終わったら個人的に製本して、個人やネット経由でちょくちょく頒布していきたいなぁと考えているのですが、この番外編、そして「キミの隣にある組織。」(高校の文化祭で配布した「On the desk」収録)を改稿したものも一緒に載せられればいいなって。

学祭特別号2013「事が起こる、前の話。」

 元々書いてはみたものの、あまりにも「クロスフィア」を前提にしていたため、これは個人的にネットで公開すべきかなと思っていた作品です。ネットではさんざん、「クロスフィア」を書くと言ってましたからね。しかし学祭号が原稿不足となった関係もあり、結局掲載することになった作品です。どう終わらせるか迷って、予告編みたいな感じに落ち着きました。

 NPAが国家安全保障局とか言ってますが、正しくはNSAです。でもあえて、これをネタに使っていこうかなと思いました。実は国家平和局という機関が秘密裏に設立されていて、そこが今回の件について動いているんだー、とか。セーラはそれについて言及しているんだけど、誤解したんだー、とか。なので、あえて「NPA」は直さないことにします。あ、今気付いたけど「NPA」って警察庁の略式表記じゃん。あらあら。

 仮タイトルは「クロスフィア前日譚」。そのままですね。

vol.131「冬の日」

 元々は高校機関誌の口絵的な感覚で創作した作品でしたが、結局採用されず今回まで眠っていました。もっとも、自分自身は公開したような気でいたのですが。テーマが「銀色」ということで、銀世界、つまり雪の話です。

 翠と歌穂がいるなら「世界リポート」つながりでさくらもいる、なら「クロスフィア」世界なのだから、するとセーラもいるし、「CP」世界と同一なのだから藤枝や森岡もいる。そんな風に登場人物が数珠繋ぎに増えていきました。猫をセーラの飼い猫にしたのは、セーラの人情味あふれる面を出したかったからです。

 タイトルはイメージだけで、「けいおん!」劇中歌から取りました。元々は無題で作った作品です。

vol.131「画面のセカイ。」

 中日新聞(東京新聞)日曜朝刊のサンデー版に、300文字小説のコーナーがありますが、原型はそこに送ったものだったと思います。まあ、採用されなかったのでこうして出している訳ですが。やはりというか、テーマ原稿不足のためその場で書き上げた作品です。名古屋テレビ塔が銀色塗装であることにちなみました。

 原型が出来た当時はガラケーで、愛知芸術文化センターの屋上回廊から撮った、テレビ塔とオアシス21が映る夜景を待ち受け画面にしてたんですよ。そこにiコンシェルキャラクターの「ひつじのしつじ」が動き回る。アイディアがここから生まれました。

 元々のタイトルはなんだったかな、ちょっと覚えてないです。

vol.131「赤から銀へ」

 締め切り当日。テーマ原稿不足が判明し、何か書ける話題がないか探していた所、見つけたテーマのエッセイです。瀬戸線といえば6750系というイメージ(本文中に書きましたが、二次車が2011年2月、6650系ともいわれる一次車が2011年3月引退ですね)が未だにある自分にとって、赤い電車が消えてしまうのは寂しい感じがします。

 この話題で書こうと思った時、CP2のエピソードが頭に浮かびました。そしてStriking Anewでは出していない、Cm(シーマイナー)。CP2のエピソードについては迷いながら書き換えた部分なので、この機会に出せるというのは幸いです。Cmについては全車置き換えが決まった後に書いた話なので、赤い電車のイメージを残しておきたいという想いが含まれた、そんな作品。

vol.132「言葉遊び」

 思いつきが作品になるってのは、「青リンゴ」でもやりましたね。「和」というテーマを出したのは自分、正確には「和風」というテーマを出したので、最初は純粋に「和風」な作品を書こうと思っていました。しかし思いつかず、何故かこんなひねくれた作品が。登場人物達は「On the desk」から活躍してもらっている面子に、こんなことを言いそうなというイメージ先行で「クロスフィア」のセーラさんに出てもらいました。

 一応ネタバレありのコメント集なので種あかしをさせてもらうと、セーラさんは「足し算」の結果なのだから「和」と言っているのですよ。その論理でいけば、洋食のものを足し合わせても「和」になります。

vol.132「これはまるで、SFの世界に迷い込んだかのようですね。」

 学祭特別号に遅刻、作品数の都合(私の作品が多すぎた関係)でvol.131掲載見送りとなった作品です。アイディアが出たのは2013年7月だったでしょうか。初期コンセプトとして「前半はシリアス、後半はギャクテイストで、誰も最後まで読ませない作品」というものがありました。それ自体がぶっ飛んでいた訳ですが、作品自体も、ここまでぶっ飛んだものは久しぶりな気がします。そうですね、世界リポートの更新、してませんしね。補完計画シリーズも一応、完結扱いだったかな?

 世界観的には「Line」世界で、「Five People」の事件後となります。だから浜岡総理大臣です。決断が出来る総理。そして「クロスフィア」から、こちらも登場人物が出張してきています。まさか、「Line」世界と「クロスフィア」世界の接点が生まれるとは、ね。

 因みに福岡の少女三人組の名前は、福岡県出身の声優さんから取らせていただきました。

 タイトルは最後まで浮かばなくて、台詞から引用する形を取りました。いや、ラノベみたいなぶっ飛んだタイトルにしようとして、該当する台詞を書き加えたんですが。執筆時の仮タイトルは「FUKUOKA」です。

vol.128~vol.132「CP2」

 無事、連載終了。CP2って元々高校時代、小説賞に出すつもりで書いていた作品なんですよね。だから合計すると文庫本一冊分あったりするので、長期連載という形を取らせて頂きました。元々連載前提の原稿ではなかったので、毎回読んでないと読者がついていけない部分があったかもしれません。その節は、すみませんでした。

 さて、せっかくなので何故「子ども警察」って発想が出たのか説明しましょうか。自分は中高と吹奏楽部だったのですが、中学2年生の時、ミュージックエイトの「踊る大捜査線・ハイライト」という楽譜を練習したんです。そしてその時たまたま親が「踊る大捜査線」のDVDを借りてきて、見事にハマりました。この時から警察組織に興味を持ち始めた記憶もあります。

 時は変わって中学三年生の春。ふと思いつきました。「自分が中学生ながら警察官になって、校内外の事件解決や日々の交通指導などに走り回ったら面白いだろうなぁ」と。それを小説に昇華した形が、現在「CP」と呼んでいる作品の原型となっています。

 「CP」シリーズの舞台名称を実在の市名から「八白市(やしろし)」に変更した関係の改稿、ブラッシュアップのための改稿。高校時代に書いたものではありますが、それらの改稿が加わることにより今の愛知川香良洲的な「CP2」へとなったのではないかと思います。

 最後に。一番ラストのやりとりは、今回の掲載にあたり書き加えたものです。ということは……?

vol.133「T1206K」

 なかなか掲載されなかった作品。もともとは鶴舞線つながり、つまりテーマ「青」で書いた作品です。世界観的には「CP」世界で、藤枝と森岡が活躍する話。丸の内連絡線が使いたくて書いた作品で、アイディアはだいぶ前からありました。

 しかし、インターネットが普及して、便利になりましたね。車両の運用記号だったりを調べて公開していらっしゃるサイトがあって、大いに活用させて頂きました。

学祭特別号2014「とある小説家の結末」

 呪いって怖い。今から振り返ると、この時から呪いは始まっているのですね。いやはや、怖い怖い。

 自分の小説書きのスタイルは、ある程度コントロールはしつつたまに主人公たちが暴走する、そんな形なんじゃないかと思います。

学祭特別号2014「ティータイム」

 マイクラで作った舞台にアテレコする形で、映像化も視野に作っていた作品。そろそろ映像化、しましょうかね。

 しかしどうしてこんな話にしたのかは、永遠の謎。

vol.135「お嬢様の不思議」

 執事と羊という、言葉遊びから生まれた作品。NTTドコモに「ひつじのしつじ」というキャラがいますが、彼がいたからこそ生まれた気もします。

vol.135「羊たちの受難」

  唆されて書きました。後悔はありませぬ。

vol.136「十二ヶ月」

 変わった視点でテーマ「月」を捉えようとした作品。ひねくれ者なんです。

 大学のとある校舎を擬人化して、季節の移り変わりを描いてみました。最初の方は、擬人化と悟られないようにしつつ。

vol.136「ささづか」

 ポスター作り、楽しかったです。色々遊ばせていただきました。しかしベースとなったのはこの「ささづか」で描いたエピソードなわけで、製作の裏話として載せたいなぁという思惑は確かにあったわけです。なので書いた作品。

 小説の舞台設定を練るために写真はたまに撮ります。上手く撮れると気持ちいい。

vol.137「雨と、少女と。」

 「これ迷」、そして「クロスフィア」の登場人物をサブにおきつつ作り上げた作品。しばらく書けなくなる、その直前の作品となります。しかし、サブエピソード、いいですよね。うまく作品の世界観を広げられると気持ちいいです。

 クロスフィアの設定はあくまで作品として仕上げるための設定までしかしていないので、こういうエピソードを加えることで設定が固まっていきます。「アキ」としか設定していなかった主人公の彼も、フルネームを与えられましたしね。

vol.141「失われた話と、甦った話。」

 文学研究会に再び顔を出すことになった以上、これだけは書いておかないといけない、と心の中で決めていました。というより、顔を出したいと思ったきっかけも、この作品に描かれた転機に関連するんですけどね。次の号のテーマで「再生」を推して、次回に回すというのも一つの案だったのですが、いろいろ都合を考えると遅い、ということで自由作品として。

 出逢いって不思議ですね。このような力を与えてくれるなんて。

vol.142「たからもの」

 「机上詩同好会」シリーズの主人公、藤田洸と「その後。」の最後で登場した喜久花をメインに据えて書きました。「手紙」と聞いて、思いついたのが机上詩だったんですよ。学祭特別号2013の「蛇の遣い」につながっていくように書いたので、よかったらそちらもお読みくださいね。

 しかし、思ったより喜久花が先輩LOVEになった気がします。仕方ないね。

vol.143「美少女の前で。」

 卒論で「クロスフィア」という小説を書くにあたり、前日譚的なものが書きたいなぁという気持ち、そしてふと思った「死ぬんなら、美少女の前で死にたいなぁ」とかいう思いつき的な何かが融合して出来た作品です。伸びた〆切の直前まで粘って書いておりました。

 しかし伊勢まいりになった理由って、セーラさんが巫女やってそうという妄想から生まれた気がする。


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