「Guilded」の紹介:DiscordとClickupを足し合わせた上位互換サービス

えちからどっとねっと

「Guilded」の紹介:DiscordとClickupを足し合わせた上位互換サービス

今までdiscordで運営関係のやり取りすること多かったんですが、Discordの大きな悩みってタスク管理が難しいところなんですよ。誰がどういうタスクを、どれくらい時間かけているかが見えづらく、制作やその後の運営に支障をきたすなんてことがよくあります。

その対策としてClickupを併用することを進めていたのですが、複数のツールを使うとなるとチャット関係が使いやすいDiscordだけですべてのやり取りをするようになってしまうんですよね。結果タスク管理が進まない結果に。Clickupには公式のdiscord botもありますが、この記事を書いている2020年11月現在、認証制限で新たに登録できないという事態。なんかClickupの運営側は不当にブロックされたと思っているみたいです(実際には、bot導入サーバが100を超えると本人確認が必要になるとのこと)。従来のZaiperを使う方法もあるものの、こちらは設定できる数に限りがあります。

そんな感じなので「discord単体でタスク管理してくれるbot」とかないかなと探していたところ、discordにタスク管理機能を組み合わせたようなサービス「Guilded」を見つけました。一通りいじってみて「これは使える!」と思ったので、今回ご紹介したいと思います。

どういうサービスかを簡単に。

簡単にまとめると「discord」ライクのUIに、タスク管理やドキュメント管理といったチームマネージメント機能を組み合わせたサービスです。

ブラウザ・アプリとも使用可能

discordと同じく、webブラウザ上および専用のアプリで使用できます。スマートフォン用のアプリもiPhone・Androidとも用意されているので、外出先でもチャットやタスクを手軽に確認することが可能です。

discordにない機能!

外部を含めた情報ハブ機能

Guildedにはサーバ固有のURL(任意に変更可能!)が与えられ、誰が参加しているかななどの情報は外部から見られるようになっています。さらには「Public Channel」というものを作ることができ、サーバに参加していなくても公開するチャンネルを選択させることができるのです。discordのブログパーツを拡張したようなもの、といえばわかりやすいでしょうか。

もちろん、通常のチャンネルの内容は見られないようになっているのでご安心ください!

アナウンスチャンネル機能

チームを運営していると、全体へ告知するチャンネルが必要になることが少なくありません。どうしてもチャットが流れてしまう場面も多く、反応は別チャンネルに誘導し、書き込みに制限を入れることも少なくないですね。

Guildedのアナウンス機能はタイトルやリッチエディタによる本文の装飾をいれることができ、しかも投稿に対するコメントは別に付けることができます。お知らせが流れにくい、というのはとてもありがたい機能です!

アルバム機能

画像・動画といったメディアファイル専用のチャンネルを作ることができます。こちらもコメントは別に表示されるので、素材の管理などに便利。

ドキュメント作成機能

リッチエディタによる簡単なドキュメント作成が実装されています。使用感はClickupのやや下位互換というイメージ。運営上のマニュアルや会議録をGrilded上で管理できるため、「見てなかった!」を防ぐことができます。

フォーラム機能

チーム運営では課題解決のため、トピックごとにテキストチャンネルが必要になることも多いです。けどトピックが乱立すると管理しにくいし、内容的にも見にくいなという印象を受けます。またチャンネル管理権限をむやみに与えたくないという管理上の都合も…。

Guildedにはフォーラム機能があるので、チームのメンバー側から問題提起がしやすくなるほか、必要な課題整理もしやすくなるのではないでしょうか。

スケジュール・タスク管理機能

discordになく、一番欲しかった機能。タスクリスト(ToDo)やカレンダー、スケジューリングといった機能が1つにまとまっています。

カレンダーとスケジューリングの違いは、カレンダーは予定を登録し「そこに参加」という形になる点。一方スケジューリングでは先に時間を登録し、そこに予定を組み込むという点でしょう。前者はあらかじめ日時指定のタスクがある場合、後者は空いている時間でタスクをこなしてほしい場合に使えるのではないでしょうか。

discordよりも便利な機能

テキストチャンネル

テキストチャンネルの大まかな形はdiscordと一緒ですが、かゆいところに手が届く機能が色々と付け加えられています。

スレッド機能

チャットに返信をすると、そのチャットは分割され別のトピックとして扱われるようになります。Slackに似た仕様で、議論を進めていくのには便利な機能といえるでしょう。

なおスレッドは24時間経過すると自動的に閉じられますが、設定で固定したままにすることもできますよ。

投票作成機能

discordだとbotを導入したり、スタンプで擬似的に集計したりする投票機能が標準で使えます。選択肢は1つのみのラジオボタンでも、複数選択可のチェックボックス形式でもOK。誰が投票したのかもちゃんと表示されます。

フォーム作成機能

Googleフォームなどを使わなければならなかったアンケートも、簡易的なものならGuildedで作成できます。結果はGuildedのアカウントと紐付けられるので、誰が答えたかも明確。チーム上で広く意見を集めたいときに有用でしょう。

ボイスチャンネル

ボイスチャットは1つのチャンネルの下に、階層的にルームを作成することができます。またテキストチャンネルも1つセットになっているので、声が出せない人用のテキストチャンネルを用意する必要はなかったり。

ただし用意されるテキストチャンネルは1つだけなので、スレッド機能を活用して話が混線しないように心がけるのが使いこなすポイントになりそうです。

また配信機能もベータ版ながら導入されており、使った印象はdiscordと同等な感じ。ただし別カテゴリとなっているほか、使えるVCも1つだけという点には注意が必要かもしれませんね。

自分と同じ権限の付与

細かい権限管理で運用できるのがdiscordの強みですが、1つ面倒なのは「自分と同じ権限を付けられない」という点。管理用に1つ上位の権限を作成する必要がありました。

Guildedでは自分と同じ権限を与えられるか、設定で選ぶことができます。じつはこれ、意外とかゆいところに手が届く機能。

グループ機能

チームが大規模になれば、特定の人にか関わらないタスクも生まれてきます。細かい権限管理、ときにはサーバを分けるなどして管理していたと思いますが、グループ機能を使うことでかなり簡単に分けることが可能。わざわざ招待して全員がそろうのを待つ必要はありません。

しかも権限に紐付ける形で自動的に参加するので、権限設定さえしっかりしておけばワンタッチで作成できるのがおおきな魅力。

2020年11月現在では英語表記しか使えませんが、グループごとのアイコンもちゃんと設定できますよ。ちなみにゲームとも紐付けて管理できるみたいです。

ちょっと戸惑うかも?サーバ切り替えの場所

discordでサーバを分ける部分にグループ機能が来ているため、サーバ切り替えは左下のアイコンからおこなう形。Clickupに近い印象を受けましたが、discordに慣れている方はちょっと戸惑うかもしれませんね。けど慣れれば大丈夫だと思います。その上の吹き出しアイコンはDM機能です。

こんなチームにおすすめ

  • タスク管理・ドキュメント管理が必要なチーム。若干不完全とはいえ、1か所にまとまるのは便利です。
  • 人狼や4人1チーム対戦など、1つのゲームでもボイスチャットを分ける必要があるゲームを楽しむ場合。ボイスチャットが乱立せず、声が出せない人用のテキストチャンネルまでも1つにまとまります。

ちょっともの足りない点

  • UIが日本語未対応。サーバー名やグループ名、ユーザー名(ニックネーム含む)は現状英数字のみの対応です。もちろんチャットは日本語OKですし、チャンネル名でも日本語は使えます。ここは日本ユーザーが増えればいずれ…といったところでしょうか。
  • サーバーのリージョンがやや遠い。アメリカ合衆国(オレゴン・オハイオ)・ヨーロッパ(フランクフルト)・アジア(シドニー)の4か所と日本からはやや遠い印象。日本からだとオレゴン州のリージョンが一番ping返答が速いようです。
  • 配信モードがない。ゲーム実況を作る身からすれば、ワンタッチで通知音を切れるような設定が欲しいところ。
  • 誰にタスクを振るかの選択や進捗管理が難しい。進捗管理は細かくサブタスクを作っていくことで不可能ではないものの、誰かを指定してタスクを振ることができないのは面倒かも。ただタスクごとにスレッドが立つので、メンションで代用することはできなくはないかもというイメージです。
  • ファイル貼り付けはできない点。まあ管理が大変なので、しょうがない気もします。

その他課題

タスク管理とは無縁の、ゲームを楽しむだけの人たちにとっては現状のdiscordで必要十分なんですよね。なのでそういうところ以外では両方のツールを使わないといけない点、外部の人を呼ぶ場合にはdiscordと併用するなど対策が必要かもしれません。両方をシームレスに使えるツールとかは…さすがに難しいでしょうね。

こちらのリンクから登録していただけるとありがたいです

Guildedには招待機能があり、招待人数によって課金機能用のコインがもらえます(ただどこに使うんだろう、ってくらい全部無料でできます)。ぜひ登録してみてくださいね。

もう少し色々といじってみたら、また記事の方も追記しますね。

 

Leave a Reply

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください