作品管理
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複雑な関係
(……あの子、可愛い♪) 私がその子を見つけたのは、講義開始のブザーが鳴る少し前のことだった。髪を長く伸ばし、ワンピースが似合う子。髪は決して染めておらず、自…
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カエルコトノデキナイモノ。
少女は坂道の途中を歩いていた。名古屋市千種区の星ヶ丘テラス。星ヶ丘高校二年生の志村 秋奈は部活を終えて真っ直ぐ星ヶ丘駅に向かう。しかしそれを邪魔するように、頭…
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キミの隣にある組織。
プロローグ 「同志マスカレード」 若い男の声が別の人間を呼ぶ。「へぇ何で、同志クローザー」 ドスの効いた声を返すのは小太りの男。「この県で、計画を実行するのは無…
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机上詩同好会、その後。
プロローグ 「──この詩、いいと思うな~」 平川さんが声をかけてきたのは、突然だった。いや、その数日前にぶつかったことはあったけど。けどその時の出来事がきっかけ…
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机上詩同好会
プロローグ 坂の途中に建つ、ある高等学校。北から体育館、「上」という文字を左右反転にしたような配置の校舎、専門学科である音楽科の、レッスン室と共に演奏ホールも…
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CP2
第一部 番外編・もうひとつの始まり
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CP2番外編 もうひとつの、はじまり
その日はもう、明日に迫っていた。この街を離れる、八月二十六日は。わたし、安江 香奈がこの街を去る、その日は。 自宅前。小さい頃から見慣れたこの景色も、今日で見…
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CP2・第一部
名古屋市中区三の丸、愛知県警察本部。その庁舎内で高校生の男女が話している。「藤枝くん、さっき下りてきた話なんだけど、子ども課員が転校することになったんだって」…
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みどりのおはなし。
にゃあ、と足に擦り寄ってくるタケ。銀色の毛並みが美しい、うちの猫。朝、身支度とか忙しい時間でも、タケはおねだりしてくる。「どうしたのタケ? おやつ?」 朝なの…
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小説書きの執筆小話。