NDIを使った2PC(以上)配信構成の脳内考察

あくまでも脳内考察であり、実際に実現可能かは保証するものではない点をご了承ください。

NDIとは?

Network Device Interface.簡単にいうと専用のプロトコルを使うことで、LAN内で極低遅延の映像・音声伝送ができるようになる仕組み。

2015/9に無償化。OBSのプラグインが開発・提供されており、手軽に使用できる。また有料だがiPhoneのカメラや画面キャプチャができるアプリも。

なおOBSのプラグインだが、一応N-airでも入力はできるっぽい(たぶんSteamlabOBSとかでも使える)。OBS側にインストールすれば、自動でN-airにも反映される

NDIの使い方(簡単に)

手順

  1. OBSプラグインをダウンロード、インストール(よく分からなければinstallerを使用すればよい)
  2. (両方のPC)OBSを起動する
  3. (出力する側のPC)「ツール」メニューから「NDI Output settings」を選択
  4. (出力する側のPC)「Main Output」のチェックを入れる。nameに関してはいじらなくても問題ない(複数のPCで出力する場合でも、「PC名(ソース名)」となるので識別可能)
  5. (入力する側のPC)「ソースを作成」から「NDI Source」を選択。Source nameで出力しているPC・ソースを選択する
  6. あとは通常のOBSと同じく、大きさいじったりいろいろする

注意点

  • 一度設定すると常時出力された状態になるので、画面サイズなど変更する場合は一度チェックを外す必要あり。
  • Preview Outputはスタジオモード時のプレビュー画面を出力するだけなので、普段は使わないと思われる

配信構成想定1:コメント読み上げや表示・BGMを別PCで合成して配信

放送関係の管理を別PCでおこない、ゲーム用PCでは最低限のソフトを起動させる。

構成

配信用PC

  • OBSを起動・配信設定
  • NDIで画面取り込み
  • コメントビューアや読み上げツール、音楽再生ソフトを導入・起動

ゲーム用PC

  • OBSを起動・画面構成
  • NDI出力を設定する

メリット

  • ゲーム用PCでコメビュや読み上げツールを起動する必要がなく、1画面のみでもフルスクリーンゲームなどを配信しやすくなる。
  • ゲーム以外のソフト起動を極力抑え、ラグなどの影響を最小現に。

デメリット

  • ゲーム用PCでもOBSについては起動する必要があり、ゲーム用PCでそれを満足できるスペックがあるかの確認が必要。

配信構成想定2:2視点の映像を配信

別PCの映像をNDIで伝送し、2つの映像視点を配信する。

構成

配信PC

  • OBS(N-air)を起動・配信設定
  • コメントビューア・読み上げなど導入
  • ゲームなどを動かす
  • NDIで入力

別視点PC

  • OBSを起動・画面構成
  • NDIで出力
  • ゲームなどを動かす

メリット

  • HDMIキャプチャを使用するよりも配信側PCの負荷軽減が期待できる。しかも無償。
  • OBSで一度画面を構成することが可能なので、別視点PC側で不用意なものが映りにくい

デメリット

  • 別視点PCでもOBSの起動・映像を送出する必要があるため、PCスペックによっては難しいかも。

配信構成想定3:iPhoneのゲームを配信

iPhoneのアプリを使用し、ゲームを配信する

構成

配信用PC

  • OBS(N-air)を起動・配信をON
  • コメントビューア・読み上げツールなど導入
  • NDIで取り込み

iPhone

  • NDI出力ができるアプリ導入
  • アプリを起動・設定

メリット

  • これまでの方法より画面キャプチャが安定するかも?ただ実験してみないと詳細は不明・・・。

デメリット

  • アプリが有料かつやや高め

配信構成想定4:2つ以上のPCの映像を配信専用PCに集め、送信する

配信専用PCを設定し、そこにゲーム用PCの映像を集め放送する。

構成

配信用PC

  • OBS(N-air)を起動・配信をON
  • コメントビューア・読み上げツールなど導入
  • NDIで取り込み

ゲーム用PC1・ゲーム用PC2・・・

  • OBSを起動、画面を構成
  • NDI出力を設定
  • ゲームなどを実際に動かす

メリット

  • ゲーム配信のPCの負荷を最小限に抑えることができる。
  • 配信PCの負荷が最小限のため、複数のプラットフォームへ同時配信することが容易になる。
  • 字幕などを別PCで構成し、順次進行に合わせて切り替えていく作業を分担できる

デメリット

  • 3つ以上のPCを管理する必要があり、1人での配信だと管理が大変。
  • LANの伝送容量をオーバーしないか確認が必要かも。