ニコ生新配信でOBSフリーズを回避する方法。

(追記)7/31付で運営側から同様のアナウンスがされました。OBSプラグインのページで拡散してもらった方がいいかなとは思っていましたが、公式で案内されるならそれが一番ですね。もしこのブロマガ、もしくは関連ブロマガを見てくださったのならこの場を借りて感謝申し上げます。

※これは執筆時現在における情報であり、また他の環境での動作を確認したわけではありません。参考程度にしていただければ幸いです。

ニコ生配信において、OBSを利用して放送している方は多いと思います。特にニコ生用rtmpパッチが公開され(最新パッチでは新配信かどうかも判別し自動でビットレート調整もしてくれます)、ワンボタン配信が出来ることは大きな魅力でしょう。しかし新配信で放送を行う場合、枠終了時にOBSが固まり強制終了せざるを得ない現象が確認されています。これはどうやら、パッチではなくOBS側に問題があるようです。

今回は簡単な設定変更だけでそれを回避することが出来たので、紹介したいと思います。

・回避方法

OBSメイン画面から「設定」をクリック。

「詳細設定」タブを選択。

自動再接続の「有効にする」チェックボックスを外す。

これだけです。

この方法のデメリットとして、回線が不安定で切断された場合でも自動的には再接続してくれないことが挙げられます。

以下、この設定方法に至った解説です。

従来の配信において30分単位での枠終了時、次の経過をたどります。

・ブラウザで配信画面を開いていた場合、30分で/disconnectが打たれ枠が終了する。その場合、外部配信のセッションも切られ自動的に配信終了となる。

・ブラウザの配信画面を閉じていた場合、視聴者はコメントを打てないが放送自体は継続する。外部配信のセッションもこの段階では生きていて、映像を出力できる(いわゆる「ロスタイム」)。

・31分前後でニコ生サーバ側から/disconnectが打たれ、枠が終了する。外部配信のセッションも切られる。OBSの場合も、自動的に配信終了する。

/disconnectと枠終了、外部配信のセッションが連動していることが大きなポイントです。では新配信での挙動を見てみましょう。

・ブラウザで配信画面を開いていても、30分で/disconnectは打たれないが、枠は終了する。外部配信のセッションも無効になる。

・31分前後でニコ生サーバ側から/disconnectが打たれる。

 つまり外部配信のセッションが無効になっているにも関わらず、/disconnectが打たれずコメントサーバは生きている時間があるわけです。この時、自動再接続をオンにしているとOBSは再接続を試みます。しかし接続出来ないため、OBSが配信終了しないまま応答しない挙動となると考えられます。そのため、自動再接続自体を切ることでこれに対処すればよいと考え、実際に試したところ問題ありませんでした(なお、切断されましたというダイアログが出るようです)。

(7/29追記:プラグインはある特定のページを参照して枠監視をしており、従来配信では映像サーバが切られるのが枠監視のタイミングより遅いため、プラグインによる配信終了処理が可能なのでしょう。一方新配信では映像サーバが配信終了直後に切られるため、プラグイン自体の枠監視が追いつかず配信終了処理も行われない、よって再接続状態になるのだと考える方が正しいと思います)

 なお、諸般の事情で自動再接続を切りたくない場合は「枠が終わる前にOBSの配信終了ボタンを押す」ことで回避はできます。出来ますが、枠終了直前って割と忙しいものです。なので止めるのを忘れがちです。頑張ってください。

以上の推測は、実際に生放送を行なっていた際の挙動を確認しつつ考察したものです。そのため実際の処理とは異なるかもしれません。また私の配信環境がMacのため、Windowsでの動作を確認したわけではありません。こちらの記事のコメントで報告(成功失敗問わず)していただければ幸いです。